経済

資産運用ってする必要ある?資産運用の必要性について現役銀行員がわかりやすく解説

こんにちは、でぃーんです。

資産運用って聞くとなんとなく、

  • 怖そう
  • 損しそう

って考えていませんか?

そんな方に向けて本日はそもそも資産運用って何?というところから資産運用の必要性まで解説いきたいと思います。

資産運用の方法については触れていませんのでご注意下さい。

資産運用とは

資産運用とは読んで字の如く資産を運用すること、つまり、資産に働いてもらうという事です。

もう少しわかりやすく言うと、皆さんは家だとか、車だとか、お金だとかさまざまな資産をお持ちだと思います。

この資産を元手に新たな資産を得ようとすることが資産運用です。

例を挙げてみましょう。

皆さんが車を持っているとします。

しかしただ、毎日乗っているだけでは新たな価値を生み出してくれているとは言えません。

この車を自分が乗っていない時に貸し出したとしましょう。そうすると、自分の資産を活用して、新たな価値を生み出すことができます。

これが資産運用です。

この辺りの事は、ロバートキヨサキさんが書かれている金持ち父さん貧乏父さんを読めばよく理解できます。この本は資産を働かせるという事を理解する上では非常に役に立つと思います。

資産運用の種類

私は大きく3種類に分類しています。

  1. 増やす資産運用
  2. 守る資産運用
  3. 減らす資産運用

です。1つずつ見ていきましょう。

1 増やす資産運用

これは自分の持っている資産や、支払い能力の範囲を超えて資産運用をする事だと思っています。

例えば、株の信用取引や、FX、借入をしての不動産投資などが挙げられます。

株の信用取引

証券会社に入金してるい以上の金額の株を購入などが出来る。

FX

レバレッジと言って、証拠金として入金している金額の20倍程度まで為替取引が出来る。

不動産投資

借金をして不動産を買い、そこから得られる収入で返済をしていく。

どれも成功した時には大きなリターンが得られますが、失敗した時にはそれ相応のリスクが伴っています。

2守る資産運用

これは自分の資産の範囲内で取引ができる上に、実際に存在するものにする投資です。

例えば株の現物取引や債権、金などへの投資があげられます。

どれも実際に存在する上に資産の範囲を超えてマイナスになる事はありません。

そうは言っても、株なんて大損してる人もいっぱいいるんだから、守る資産運用に入らないでしょって思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、そこは後ほど説明致します。

3減らす資産運用です。

減らすってどういうこと?って思われるかも知れませんが、超富裕層にとっては重要な課題です。

というのも、毎年払う税金が多すぎたり、贈与税や相続税がかかりすぎたりするために、あえて資産を減らし税金対策をすることがあります。

例えば、空いている土地があればその上に賃貸用マンションを建てれば税金が安くなります。

資産の評価額が下がるからです。

ここまで3種類の資産運用を紹介してきましたが、私が皆さんに勧めたいのは2番の守る資産運用です。

ここからは皆さんになぜ、守る資産運用が必要なのかと言う事を解説して行きたいと思います。

皆さんは資産を減らしている

煽りの様なタイトルですが、まずはこの事実と、きちんと向き合う事が資産運用の必要性に気づく第一歩です。

このグラフをご覧ください。

これは1802年に1ドルを投資していればどうなったかというグラフです。

上から

  • 長期債権
  • 短期債権
  • ドル(現金保有)

となっています。

これらの209年間のリターン(何倍になったか)は

  • 株 67万倍
  • 長期債権 1,633倍
  • 短期債権 284倍
  • 金 4.35倍

です。ところで、現金は何倍になったと思いますか?

1802年に1ドルの現金だったものは、

2011年には0.053ドルになっています。

なんとドルの価値は20分の1に激減していることがわかりますね。

1ドルの現金が1ドル未満になるってどういうこと?思うかもしれません。確かに1ドルは何年経とうが、何百年経とうが同じ1ドルなのですが、その時によって1ドルの価値は大きく異なるのです。

皆さんのイメージが湧きやすいように言うと、昔の事を紹介するテレビ番組なんかで、当時の1万円は今の価値にすると1億円ですなんていう紹介があると思いますが、そのイメージです。

先ほどの問いに戻りますが、このお金の価値が物の価値と比べて相対的に下がっていく事を、インフレーション、インフレと呼びます。

これが現金が減っていくという感覚です。

そして、インフレと対抗するために預金に金利というものがあるのですが、日本は金利を上げる事が出来ない構造になっています。

この話は別の機会にお話します。

今回抑えて欲しい事は今後、皆さんの現金は恐らくかなりの確率で減っていくのに、金利は全く上がらないという事態です。

話を戻して先程のチャートを更に深く読み解いていきましょう。

209年での株のリターンは67万倍

現金のリターンは20分の1でしたね。

これではちょっと長期間過ぎてイメージが湧きませんよね。これを1年あたりに計算し直しましょう。

年率に換算すると、

  • 株は1年で6.6%成長
  • 現金は1年で1.4%マイナス成長

していることがわかります。

67万倍に成長していた株が、年率に計算し直すと7%も増えてないって驚きですよね。

これは複利の力といって資産運用の考え方で非常に大事な考え方です。

次は直近10年間のチャートに着目してみましょう。

これはNYダウという世界で最も有名と言っても過言ではないチャートの直近10年でのリターンです。

2010年4月が約1万ドルに対して

2020年4月が21000ドルになっています。

これは年率に換算すると7.3%程度株価が上昇していることになります。

更にドルの価値も見てみましょう。

ここ10年のインフレ率は年率2%前後となっており、10年でドルの価値は17%下落したことになります。

もうお気づきですよね。

まず初めに209年間という長い歴史のチャートをご覧いただきましたが、そのチャートと直近10年間はほぼ同じ動きをしています。

つまり、209年間の相場と直近10年の相場がほぼ同じであると言うことは、今後10年間、更にいうと209年間、相場が同じ動きを続ける可能性が高いということです。

もちろん、他にもいろんな要素がありますが、とりあえず直感的にみなさんも、今後も同じ流れが続くと思いませんか?

資産運用の必要性

もう多くを語らなくても理解して頂けると思いますが、

今後も株価は上昇していくし、

インフレも加速していく

可能性は非常に高いです。

皆さんがもし、資産運用をしたことがなくて、現金しかお持ちでないのであれば、大事なお金を減らしていっているという事に気付いてください。

そして、資産を守るためには、資産運用をしていかなければなりません。

もちろん全額投資する必要は全くありません。

ではどのような資産運用をすれば良いのかという事については別の記事で解説したいと思います。

ここまでご覧頂きありがとうございました。

それではまた!

外部リンク

Betmob|投資家ブログまとめメディア