こんにちは、でぃーんです。
本日は孫さんが投資している事でもお馴染み、Uberについて分析して見たいと思います。
皆さんはUberの事業内容わかりますか?
- タクシー
- Uber eats
それだけじゃないですよ!!
実はかなり手広く色々やっているんです。
それでは見ていきましょう。
Uber起業概要
Uber technologies は、2005年にアメリカで設立された起業です。
ウーバーの特徴は、
- タクシーの運転手を乗客が評価できる
- 一般人が空き時間でタクシー業務をできる
などの画期的なシステムを構築した事で、タクシー業界に大きな風穴を開けました。
そして昨年2019年にNY市場に上場を果たしました。
そんなウーバーの事業内容ですが、実に多岐に渡っています。
1 uber ride(タクシー事業)

2 uber eats(飲食デリバリー)

3 uber freight(輸送事業)

4 ビジネス uber ride

5 自動運転技術開発

6 uber elevate(航空機事業)

7 uber health(医療機関のための交通整備事業)

8 レンタルサイクル事業

かなり多角化経営をしていますよね。
ちょっとやりすぎじゃない?
現在8つのビジネスを手掛けているウーバーですが、全てに共通して言えることは、交通手段に革命を起こそうとしている点です。
またウーバーの特徴として
逃げ足が早い
事も挙げられます。
2016年には中国から全面撤退。
2018年には東南アジア事業をGRABに売却しています。
Uber株価
uber の株価は2020/4/28現在30ドル近辺となっています。
2019年の上場時は40ドル以上で上場したのですが、その後株価を下げ続け、コロナショックの影響で一時14ドル台まで株価を下げました。
現在は回復しつつある状況です。
Uber 業績状況
ぞんなウーバーの業績を見てみましょう。
まずは2019年12月期のBSから。
現預金 | 10,873 | 流動負債合計 | 5,639 |
流動資産合計 | 13,925 | 長期借入 | 5,707 |
固定負債合計 | 10,939 | ||
固定資産合計 | 17,836 | 純資産 | 14,872 |
合計 | 31,761 | 合計 | 31,761 |
だいぶ簡素化しましたがこんなイメージです。
後述しますが、前期は大幅な赤字だったので、資本注入をしています。
その影響で、純資産がかなり厚くなっています。
正直、ウーバーのようなベンチャー企業の業績判断をする場合、BSはあまり役に立たないです。
BSというのは長年の業歴の積み重ねなので。
次に年度別のPLを見てみましょう。

売上が伸び以上売上原価が伸びており、赤字幅も拡大しています。
利益より顧客を取りにいくというのはベンチャーの姿として間違っていませんが、市場は良い反応を示さず、決算発表の後株価が急落しました。
それでは次に、部門別の売上を見ましょう。

やはり、タクシー事業が要となっている様です。
一方で、eats事業はここ数ヶ月で著しい伸びを見せているものの、タクシー事業に比べると、半分にも満たない状況です。
また、前節で紹介してきたその他事業たちは、合計しても米粒の様な売上です。唯一運送事業だけが少し検討しているといった形でしょうか。
最後に年度別のCFを確認しましょう。

やはり営業でキャッシュを稼ぎ出せず、借入や資本注入に頼っていることがわかります。
PL上の黒字はまだ求めませんがCFの改善には少し期待したいです。
決算書の見方が分からない方はこちらをご覧下さい。
まとめ/投資判断
上記の通りウーバーの特徴は
- 交通手段に革命を起こそうとしている
- タクシー事業以外は発展途上だが育ってきている
- 脆弱な財務基盤
が挙げられます。
ウーバーを検討する際に押さえておかなけばならない点として、日本では馴染みがないですが、アメリカの配車サービスでウーバーのライバルとしてLYFTという企業があります。
こちらは前期決算が良かった事もあり、投資家の間ではリフトの方が財務状況が良いため、投資に適しているという考えの方もいらっしゃいます。
しかし私は両者を比べた場合、Uberの方が良いと考えています。
理由は、ベンチャー投資は、
ユーザーの立場に立った時にその企業を利用しなければならないかどうか
を基準に考えるべきだと思っているからです。
例えばNetflixを想像してください。
Netflixも、ウーバーと同じく赤字を垂れ流しながら顧客を開拓していった企業です。
世の中に動画サブスクアプリはたくさんありますが、大人気の【テラスハウス】が見たい場合どのアプリを契約しますか?
Netflixでしか見れないのでNetflixを選びますよね。
(知らなければすみません)
逆にweworkの様に、その企業自体に選ばれる理由がないと後続が出てきた時に厳しいのです。
では、Uberが選ばれる何かを持っているのかと聞かれると、現段階では何もありません。
しかし、上記で記述したように、交通手段に革命を起こそうとしているウーバーは単なる配車サービスのリフトに比べ次の様な未来が待っていると予想しています。
- 医療現場とのタッグで患者と医者の導線を繋ぐ
- 自動運転技術での配車サービス
- 日常的な航空機利用
等々です。当然全て私の単なる妄想ですが、市場に織り込まれていない事を想定するのが、取引の醍醐味だと思っています。
(ちなみにリフトは配車サービスにコンテンツを絞って多角化しています。高級車配車等)
ちなみに私はテラスハウス見たさにNetflixに加入してしまいました。
最後に
ここまでUberの事を解説してきましたが、気持ちよく投資できる先かと聞かれるとやはりそうでは無いと思います。
将来性はありますが、現在の経済打撃で当社への影響は薄くとも、投資家が増資や融資を渋った場合簡単に倒産する様な会社です。
直近では5月7日に第1Qの決算発表があります。
そこまでにポジションを持つのは中々危険な気もします。
いずれにせよ投資は自己判断でお願い致します。
ここまでご覧頂いてありがとうございました。
それではまた!!