こんにちは、でぃーんです。
本日はTinderを運営する企業マッチグループの最新決算についてみていきたいと思います。
尚、マッチグループの事業内容や過去の決算状況については以下の記事をご覧下さい。
PL推移
まずはじめに4半期毎のPLの推移を見ていきましょう。

2019 1Q | 2019 2Q | 2019 3Q | 2019 4Q | 2020 1Q | |
売上 | 464,625 | 497,973 | 541,493 | 547,167 | 544,642 |
営業利益 | 118,828 | 172,898 | 176,604 | 180,201 | 134,681 |
当期利益 | 123,034 | 127,973 | 151,498 | 132,226 | 160,382 |
ここ3Qは売上・利益共に横ばいとなっていますね。
外出自粛の影響を受け、アクティブユーザー数が減少したとの事です。
また、総ユーザー数は2019年12月の590万人から600万人とわずか10万人の増加にとどまりました。
前回は1Qで38万人の新規有料ユーザーを獲得したとの事ですから、今回が如何に少なかったのかがわかりますね。
ただ、相変わらず営業利益率は高く安定して稼げるサービスを展開している事がわかります。
4半期毎CF
次に四半期毎のCF状況を見てみましょう。

2019 1Q | 2019 2Q | 2019 3Q | 2019 4Q | 2020 1Q | |
営業CF | 92,538 | 140,080 | 240,249 | 185,535 | 74,656 |
投資CF | -8,814 | -14,547 | -9,396 | -8,693 | -9,898 |
財務CF | -46,305 | -83,812 | -128,420 | -78,310 | 63,981 |
ポイントとして
- 過去1年で最低の営業CF
- 過去1年で唯一プラスの財務CF
という事が挙げられます。
アクティブユーザーが減少した事によって営業CFの減少が顕著に現れています。
また、コロナ禍に備え、株主還元よりも現預金水準を高める事を選択しています。
2020 1Q BS
最後にBSを確認しましょう。
現預金 | 791,321 | 流動負債 | 398,193 |
流動資産合計 | 1,055,418 | ||
長期借入 | 2,097,954 | ||
のれん | 1,446,848 | 固定負債 | 2,150,240 |
固定資産合計 | 1,789,114 | ||
自己資本 | 296,099 | ||
総資産 | 2,844,532 | 総資本 | 2,844,532 |
前回決算時に比べ現預金を300M$以上積み増していますね。
また、借入比率も高まっており、自己資本比率は10%と前回決算時より3%程度低下しています。
まとめ
今回の決算のポイントを整理すると
- アクティブユーザー数減少
- 新規獲得ユーザー数減少
- 売上・営業CF減少
- 現預金水準高め
という点が挙げられます。
マッチグループの主力サービスであるTinderはビデオ通話が出来なく、完全に競合サービスに遅れを取っている状況です。
コロナの影響が長引けば今までM&A等で築き上げてきた、業界首位の座を奪われる結果にもなりかねません。
今後の展開に期待です。
でぃーん
私は出会い系アプリは使った事ありません。
ここまでご覧頂いて有難うございました。
それではまた!!